メルカリでiPhone購入時に注意すべき8つのポイントとトラブル対処法

メルカリでiPhone購入時に注意すべき8つのポイントとトラブル対処法

「メルカリでiPhoneを買いたいけど偽物が心配」
「購入前に注意しておくべきことは何?」
「トラブルが発生した場合の対処法が知りたい」

メルカリは価格が魅力的だが、個人間取引ゆえのリスクも存在するため、適切な知識なしに購入するのは危険。

そこで本記事では、Apple製品買取販売&修理店を10年以上経営してきた経験を持つ筆者が、以下の内容を詳しく解説していく。

この記事を読めば、メルカリで安心してiPhoneを購入できるようになり、予算内で満足のいく端末を手に入れることができるようになるだろう。

誰でも簡単に実践できる内容となっているので、ぜひ最後まで読んで頂きたい。

この記事を書いた人
プロフィール

みっつー
元Apple製品買取販売&修理店社長

Apple製品買取販売&修理店を2012年から10年以上運営→7店舗まで拡大した実績あり→1店舗の最高年間売上1億4千万円達成→事業譲渡→現在はフリーランスとして活動中

▼取得済試験
・スマートフォン・モバイル実務検定試験
・モバイル技術基礎検定試験

読みたい場所へジャンプ

【メルカリ】iPhone購入前に注意すべき8つのポイント

メルカリでiPhone購入前の注意点

メルカリは個人間取引であるため、iPhoneを安全に購入するためには事前チェックが欠かせない。適切な確認を怠ると、使えない端末を購入してしまうリスクがある。

ここでは、メルカリでiPhoneを購入前に注意すべき8つの重要なポイントを解説する。

注意すべきポイントをそれぞれ詳しく見ていこう。

1.全額補償サポートプログラムを把握

メルカリには、購入時に安心できる「全額補償サポートプログラム」がある。このプログラムを理解しておくことで、万が一のトラブル時に適切な補償を受けられる。

偽物や説明と著しく異なる商品を受け取った場合、メルカリが商品代金を全額補償してくれるサービスで、利用にあたり追加料金などはないため、事前に確認しておくことをおすすめする。

以下の5つの条件を全て満たしていなければ、全額補償サポートが適用されないので注意しておこう。

  1. アプリでかんたん本人確認(eKYC)を実施している
  2. 配送方法に「メルカリ便」をご利用されている
  3. 配達完了日の翌日から14日以内に事務局へお問い合わせをしている
  4. 「出品者ガイドライン」または「購入者ガイドライン」を守り正しくご利用いただいている
  5. 過去の取引を含め、「ルールとマナー」および「利用規約」を守り正しくご利用いただいている

引用:メルカリ公式サイト

このプログラムがあることを知っていれば、高額なiPhoneの購入時も安心して取引できるだろう。ただし、補償には一定の条件があるため、事前にメルカリ公式サイトで詳細を確認しておこう。

2.ネットワーク利用制限の確認

ネットワーク利用制限とは、キャリアが端末の通信を停止する措置のこと。この状態になった端末は「赤ロム」と呼ばれ、利用制限のかかったキャリアでの通信が一切使用できなくなる。

赤ロムになる主な原因は、割賦残債の未払いや不正契約の発覚など。

利用制限の確認方法は簡単だ。出品ページに記載されているIMEI番号を以下のサイトで照会するだけ。

利用制限の判定結果については以下を参考にしてほしい。

  • 「◯」割賦残債完済済み
  • 「△」割賦残債支払い途中
  • 「×」利用制限の対象(赤ロム)

WiFi利用のみを目的としているなどの理由があれば、赤ロムを安く購入するのもアリなのだが、赤ロムに関しては盗品である可能性もあるので、購入を控えるのが安全だ。

「△」の端末は、全ての機能を使用することが可能なのだが、赤ロムになる可能性が比較的高い。そのためメルカリでiPhoneを買うなら、「◯」判定の端末のみを購入候補とすることをおすすめする。

3.アクティベーションロック解除の確認

アクティベーションロックは、iPhoneの盗難防止機能なのだが、この機能がオンのままだと、初期設定時に前の所有者のApple IDとパスワードが必要になる。

アクティベーションロックが解除されていない端末を購入すると、初期設定ができず実質的に使用不可能となってしまう。

以下のサイトに端末のIMEIまたはシリアル番号を入力すると、無料で誰でもアクティベーションロックのオンオフを確認できるので、購入前に必ずチェックしておいてほしい。

この確認を怠ると、高額な買い物が無駄になる可能性があるので気をつけよう。

4.SIMロック解除状態の確認

SIMロックとは、特定の携帯会社でしか使えないように端末にかけられた制限のことだ。SIMロック解除済みの端末なら、どの携帯会社のSIMカードでも使用できる。

iPhone13シリーズ以降は全てSIMフリーとなっているため、SIMロックの心配はない。しかし、iPhone12以前のモデルを購入する場合は注意しておいや方が良い。

以下のサイトに端末のIMEIやシリアル番号を入力すれば、無料で誰でもSIMロックの状態を確認することができるので、購入前にチェックしておくことをおすすめする。

購入後にSIMロックがかかっていることが判明しても、赤ロムでないiPhone6s以降のモデルであれば、各キャリアのマイページ(MydocomoやMyauなど)から無料で手続き可能なので安心してほしい。

5.バッテリー最大容量のチェック

iPhoneのバッテリーは使用とともに劣化し、最大容量が減少していく。バッテリー劣化が進んだ端末は充電の持ちが悪く、使い勝手に大きく影響する。

バッテリー最大容量は、90%以上なら良好、85%を下回る場合はバッテリー交換が必要になる可能性が高い。

バッテリー交換費用は、正規店で約1万円から2万円程度かかるため、バッテリー劣化した端末を購入する際は交換費用も含めて総合的に判断する必要がある。

購入前には必ずバッテリー最大容量を確認しておこう。

6.外観・付属品の状態確認

iPhoneの外観状態は、価格と購入後の満足度に直結する重要な要素だ。

出品者が掲載している写真だけでなく、気になる部分があれば追加の写真を依頼することが大切。特に画面の端や本体の角は傷がつきやすいため、重点的にチェックしておいた方が良い。

付属品については、充電ケーブル・SIMピン・外箱などの有無を確認しておこう。

少々面倒かもしれないが、事前に詳細な商品状態を把握することで、購入後のトラブルを避けることができる。

7.偽物を回避

相場より極端に安い価格設定や、公式画像のみの出品は偽物の可能性が高い。実物写真の追加を依頼し、シリアル番号やIMEIを購入前に以下のApple公式サイトで照合することが重要だ。

偽物は電源ボタンの位置や材質感、アップルマークや充電コネクタの形状などに粗さが見られる。

出品者がシリアル番号やIMEIの提示を拒んだり、追加写真の依頼に応じなかったりする場合は購入を避けよう。購入前の段階で、出品者や出品物の違和感を見逃さないことが、偽物を避ける鍵となる。

8.信頼できる出品者を見分ける

メルカリでiPhoneを購入する場合には、評価件数10件以上で良い評価が99%以上の出品者を選ぶようにしよう。評価コメントの内容も重要で、「丁寧な梱包」「迅速発送」といった具体的な好評価がある出品者は信頼できる。

プロフィールに自己紹介がしっかり書かれ、過去の出品で詳細な説明をしている出品者は誠実な取引が期待できるが、同じ商品を大量出品している転売ヤーは避けるべき。

購入前にコメントで質問し、迅速で丁寧な返答をしてくれるか確認してみるのも一つの手だ。無視や素っ気ない対応をする出品者は購入を見送った方が良いだろう。

メルカリで中古のiPhone購入を検討している場合には、本記事とあわせて「iPhone中古購入時の注意点8つ!安全な買い方やメリット・デメリットを徹底解説」にも目を通してみてください。

【メルカリ】iPhone購入後のトラブル事例と対処法

【メルカリ】iPhone購入後のトラブル事例と対処法

メルカリでiPhoneを購入すると、さまざまなトラブルが発生する可能性があるが、事前に想定されるトラブルを知っておくことで、冷静な対処ができるようになる。

実際のトラブル事例とその対処法および、トラブル発生時の基本的な対処手順を詳しく解説していくので、ぜひ目を通しておいてほしい。

メルカリでのトラブル対処法それぞれ詳しく見ていこう。

1.トラブル発生時の基本対処手順

どのようなトラブルが発生しても、基本的な対処手順は同じだ。冷静に以下のステップで対応しよう。

STEP
受取評価をしない

受取評価後は事務局の介入が困難になるため、問題を確認した時点で受取評価を保留しよう。

STEP
問題箇所を写真撮影

出品者との間で問題解決できず、メルカリ事務局に全額補償サポートの申請をする必要がある場合には、問題箇所の写真が必要となる。
証拠となる写真を必ず残しておこう。

STEP
出品者と解決策を話し合う

取引メッセージで出品者に具体的な問題点を伝え、解決策を話し合おう。多くの場合、この段階で出品者と合意に至ることができる。

STEP
全額補償サポートを申請

出品者との話し合いで解決しない場合は、商品到着から14日以内にメルカリ事務局に連絡し、問題の詳細、証拠写真などを提出し、全額補償サポートを申請しよう。

2.赤ロム化によるネットワーク利用停止

購入時は正常だったiPhoneが、後日赤ロムになってしまうケースがある。これは出品者が分割払いを滞納したり、不正契約が発覚したりすることが主な原因だ。

iPhoneが赤ロム化すると、利用制限をかけたキャリアでの通信が一切できなくなる。

対処法として、まずは出品者に連絡を取り、解決策を話し合うようにしよう。

出品者が解決策に応じない場合は、商品到着から14日以内にメルカリ事務局に全額補償サポート申請を行おう。証拠として、赤ロム確認画面のスクリーンショットなどの写真を保存しておくことが重要だ。

出品者が解決策に応じてくれず、全額補償サポートプログラムの適用条件を満たしていない場合は、残念ながら問題解決に至ることは難しいだろう。

利用制限のかかったキャリア以外の通信は使用できる?
端末がSIMフリーであるなら、例えばドコモで利用制限がかかったiPhoneでも、auやソフトバンク、格安SIMなら問題なく通信を使用できる場合がある。

3.アクティベーションロック未解除による初期化不可

購入したiPhoneの電源を入れると、前の所有者のApple IDとパスワードを求められるケースがある。これはアクティベーションロックが解除されていない状態だ。

この状態では、iPhoneを自分用に設定することが一切できない。実質的に使用不可能な端末を購入してしまったことになる。

iPhoneにアクティベーションロックがかかっていた場合、まずは出品者に連絡し、ロック解除を依頼しよう。出品者が協力的であれば、遠隔でアクティベーションロックを解除してもらうことができる。

出品者と連絡が取れない場合や協力を得られない場合は、受取評価を保留し、商品到着から14日以内にメルカリ事務局に全額補償サポートの申請をしよう。

4.偽物の受け取り

外箱や付属品は本物だが、iPhone本体が偽物だったというケースが発生している。精巧に作られた偽物は、一見すると本物と区別がつかない場合がある。

判別方法として、まずは本体のシリアル番号を以下のApple公式サイトで照会し、登録されている端末かどうかをチェックしてみてほしい。

アップルマークの精巧さ、ボタンの感触、カメラの解像度、画面の色調など、不自然な箇所がないかも確認しておこう。

偽物の疑いがある端末を受け取った場合は、絶対に受取評価をしてはいけない。すぐに出品者へ連絡し、解決策を話し合うようにしよう。

証拠として、偽物の特徴がわかる写真や動画を撮影しておくことも重要。出品者が解決策に応じない場合は、メルカリ事務局への通報、全額補償サポートの申請が必要だ。

5.説明と異なる破損・不具合

商品説明には「美品」と記載されていたのに、実際には画面にひびがあったり、「動作不良なし」と記載があったにも関わらず、不具合があったりするケースがある。

このような場合、まずは問題箇所の写真を証拠として残しておき、出品者と解決策を話し合うようにしよう。

出品者との間で問題解決できない場合は、受取評価を保留し、商品到着から14日以内にメルカリ事務局に全額補償サポートの申請をしよう。

購入前の写真と実際の商品の違いを明確に示すことが、解決への近道となる。

以下のアプリをインストールすれば、簡単にiPhoneの動作チェックができるのでおすすめ。商品が届いたら、外観チェックと動作チェックを必ず行おう。

メルカリでiPhone購入に関するよくある質問

メルカリでiPhone購入に関するよくある質問

メルカリでiPhoneを購入する際に、多くの人が抱く疑問や不安がある。ここでは、特に多い質問とその回答をまとめて解説していく。

これらの情報を事前に知っておくことで、より安心してメルカリでのiPhone購入を進めることができるだろう。

メルカリでiPhoneを購入するメリット・デメリットは?

メルカリでiPhoneを購入する最大のメリットは価格の安さ。中古スマホショップと比べて数千円から数万円安く購入できるケースがあります。希少なカラーや大容量モデルも見つけやすく、選択肢が豊富。
匿名配送やポイント利用も可能で、コスパに優れた買い物を実現できる場合があります。

一方、デメリットは保証の薄さです。優良な中古スマホショップで購入したiPhoneは、購入後6ヶ月や1年間といった初期不良に対する保証のほか、赤ロム永久保証がついていることが多いですが、メルカリ自体にはそのような保証はなく、何かあった場合は基本的に出品者との交渉が基本となります。

出品者との間で問題を解決できない場合、全額補償サポートをメルカリに申請できますが、商品到着から14日以内などの条件があるので注意が必要です。

メルカリでは新品と中古品どちらのiPhoneを選ぶべき?

予算に余裕があるなら新品または未使用品を選ぶことをおすすめします。なぜなら、初期不良が発生する可能性が低く、Appleの1年間限定保証が有効である可能性が高いからです。

ただし、メルカリの「新品」表記には注意が必要です。開封済み品や端末交換品の可能性もあるため、詳細を必ず確認して納得の上で購入するようにしましょう。

中古品を選ぶ場合は、最低でもバッテリー最大容量85%以上(できれば90%以上)で、外観にあまり傷がない「美品」グレードを狙うのが良いでしょう。

iPhone購入はメルカリと中古スマホショップどっちがいい?

価格の安さを重視するならメルカリ、手厚い保証や安心感を重視するなら中古スマホショップがおすすめです。優良な中古スマホショップは専門スタッフによる品質チェックが行われ、保証期間も長期に設けられている場合が多いのが特徴。

優良中古スマホショップ最大のメリットの一つは、赤ロムに対する永久保証。購入後に端末が赤ロムになったとしても、無期限で交換や返金対応が受けられるため、初心者でも安心して購入できます。

メルカリは個人間取引のため価格が安い反面、商品の状態や出品者の信頼性を自分で判断する必要があるので、初心者にはあまり向いていないと言えるでしょう。

どちらを選ぶかは、価格と安心感のどちらを優先するかで決まりますが、中古iPhoneの購入が初めての場合は、信頼できる中古スマホショップで購入することをおすすめします。

中古iPhoneを扱うおすすめのショップや選び方について詳しく知りたい場合は、「iPhoneの中古を買うならどこがいい?おすすめスマホ販売ショップサイト5選」を参考にしてみてください。

iPhone購入はメルカリとAmazonどっちがお得?

価格面だけで比較すると、メルカリの方が安く購入できるケースが多いと言えるでしょう。

しかしAmazonは配送が迅速で、支払い方法も豊富。さらにAmazon整備済み品は最低180日の出品者保証が付いているので、メルカリよりも安心感があります。

メルカリは価格重視、Amazonは安心感重視と考えるのが良いでしょう。

AmazonでのiPhone購入について詳しい情報を知りたい場合は、「iPhoneをAmazonで買うメリット・デメリットと失敗しない選び方」を参考にしてみてください。

まとめ:メルカリでiPhone購入を成功させるための注意点

まとめ:メルカリでiPhone購入を成功させるための注意点

メルカリでのiPhone購入は、適切な知識と注意深いチェックを行えば、安全かつお得に端末を手に入れることができる。

最も重要なのは、購入前の徹底的な確認作業だ。メルカリを利用する前には、本記事で解説した8つのポイントを必ずチェックするようにしよう。これらの確認を怠ると、使えない端末を購入してしまうリスクがある。

購入後に万が一トラブルが発生した場合は、受取評価を保留し、問題箇所の写真撮影をする。その後出品者との話し合いを経て、問題解決できない場合はメルカリ事務局に全額補償サポートの申請をするという手順を覚えておこう。

メルカリでのiPhone購入は、価格面でのメリットが大きい反面、個人間取引特有のリスクが存在する。しかし本記事で解説した注意点をしっかりと実践すれば、安心してお得なiPhone購入を実現できるだろう。

慎重な準備と適切な判断で、理想のiPhoneを手に入れてほしい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

読みたい場所へジャンプ