iPhoneの動作が重い原因|低電力モードとバッテリーの確かめ方

iPhoneの動作が重い原因|低電力モードとバッテリーの確かめ方

アプリを開くのに時間がかかる。画面をスクロールすると引っかかるように動く。買ったころと比べて、iPhoneの動作が明らかに重くなった、という状態である。

結論から書く。iPhoneの動作が重いときは、低電力モード、バッテリーの劣化による性能の抑制、温度の3つを順に確かめる。 どれに当たるかで、待てば戻るのか、バッテリーの交換で戻るのかが分かれる。

Appleは、バッテリーの状態によってiPhoneが性能を抑えることがあり、そのときに起きる変化を具体的に説明している(Apple「iPhoneのバッテリーとパフォーマンス」)。この記事では、その説明に沿って確かめる場所を示す。

修理店を経営していた筆者の立場から言えば、動作の重さは、原因を切り分けてから直し方を選んだほうが無駄が少ない。

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まず、いつ重くなるのかを分ける

最初に、重くなるのがいつなのかを見る。いつも重いのか、決まった状況でだけ重いのかで、疑う場所が変わる。

重くなるとき 先に疑うもの 戻るか
電池のアイコンが黄色のとき 低電力モード オフにすれば戻る
寒い場所や、残量が少ないとき 一時的な電源の管理 状況が変われば戻る
いつも重い・突然電源が落ちたことがある バッテリーの劣化による性能の抑制 交換で戻ることがある
本体が熱いとき 温度 冷めれば戻ることがある

当てはまる行から読み進めてほしい。

低電力モードになっていないか

電池のアイコンが黄色なら、低電力モードになっている。低電力モードは、バッテリーを長持ちさせるために一部の機能を制限するモードである(Apple「iPhoneやiPadで低電力モードを使ってバッテリーを長持ちさせる」)。

Appleが挙げている制限には、次のようなものがある。

  • ディスプレイの明るさが下がる
  • 一部のビジュアルエフェクトがオフになる
  • 自動ロックが30秒になる
  • アプリのバックグラウンド更新がオフになる

オフにするには、「設定」→「バッテリー」を開き、iPhone 15以降は「電力モード」から、iPhone 14以前は「低電力モード」を切り替える。Appleによると、充電が80%以上になると低電力モードは自動でオフになる。

バッテリーの劣化で、性能が抑えられていないか

いつも重いなら、バッテリーの劣化を疑う。Appleは、バッテリーが必要な電力を出せなくなると、突然のシャットダウンを防ぐためにiPhoneが性能を管理すると説明している。

この管理が強く働くと、次のような変化が出ることがあるとAppleは書いている。

  • アプリの起動に時間がかかるようになった
  • スクロール中のフレームレートが低くなった
  • 一部のアプリでフレームレートが徐々に低下する
  • バックライトが暗くなった

自分のiPhoneで管理が働いているかは、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」(機種によっては「バッテリーの状態と充電」)の「ピークパフォーマンス性能」で確かめられる。突然のシャットダウンが起きてパフォーマンス管理が適用された場合は、その旨のメッセージが出る。

「お使いのバッテリーは著しく劣化しています」と出ていれば、Appleはバッテリーを交換すると最大限のパフォーマンスや容量を取り戻せるとしている。 最大容量の読み方はiPhoneバッテリー最大容量80%は交換すべきかで、年数の目安はiPhoneバッテリーの寿命は何年かで扱っている。

寒い・熱いときの一時的な重さ

決まった状況でだけ重いなら、温度と残量を疑う。Appleは、iPhoneの性能の管理は、動作温度、バッテリーの充電状況、バッテリーの状態を合わせて判断すると説明している。

そのうえで、充電残量が少ない場合や低温の環境では、電源の管理による変化は一時的なものだと書いている。暖かい場所に移る、充電する、といった状況の変化で戻るなら、故障ではない。

本体が熱くなっているときの重さは、熱の原因から確かめたほうが早い。iPhoneが熱くなるときにまとめてある。

交換や修理を考えたほうがよい症状

交換や修理を考えたほうがよいのは、低電力モードでも温度でもないのに、いつも重い状態が続くときである。目安は次の3つである。

  • 「バッテリーの状態」に、著しく劣化しているというメッセージが出ている
  • 残量があるのに、突然電源が落ちたことがある
  • 暖かい場所で十分に充電しても、アプリの起動やスクロールが遅いまま

Appleは、バッテリーの化学的経年劣化が相当進んでいる場合は、性能の管理による変化が長期間続くことがあると説明している。費用の目安はiPhoneのバッテリー交換の費用で比べている。水に濡らしたあとから重くなったなら、iPhoneが水没したときの対処を先に読んでほしい。

よくある質問

急に動作が重くなったのはなぜか

まず電池のアイコンが黄色になっていないかを見る。黄色なら低電力モードで、一部の機能が制限されている。そうでなければ、温度や残量、バッテリーの劣化による性能の管理を順に確かめる。

バッテリーを交換すると動作は速くなるか

バッテリーの劣化で性能が抑えられている場合は、戻ることがある。Appleは、著しく劣化したバッテリーを交換すると、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻せるとしている。劣化が原因かどうかは、「バッテリーの状態」の「ピークパフォーマンス性能」で確かめてから判断してほしい。

寒い日だけ動作が重い

Appleは、低温の環境での電源の管理による変化は一時的なものだと説明している。暖かい場所に戻して普段どおりに動くなら、故障ではない。

性能の管理は自分でオフにできるか

突然のシャットダウンが起きて管理が適用された場合は、「バッテリーの状態」の画面で無効にできる。ただしAppleは、無効にしたあとで再び突然のシャットダウンが起きると、管理が再び適用されると説明している。

まとめ

iPhoneの動作が重いときは、まず電池のアイコンが黄色でないか(低電力モード)を見る。次に、寒い場所や残量が少ないときだけかを見て、一時的なものかを分ける。

いつも重いなら、「バッテリーの状態」の「ピークパフォーマンス性能」で、劣化による性能の管理が働いていないかを確かめる。

著しく劣化しているというメッセージが出ていれば、バッテリーの交換を考える段階である。 交換で戻ることがあるので、本体の買い替えの前に一度確かめてほしい。

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