バッテリーや画面を交換したあと、iPhoneの設定に「不明な部品」と表示されるようになった。壊れたのか、このまま使っていいのか、消す方法はあるのか、と不安になる表示である。
結論から書く。「不明な部品」は、交換した部品がAppleの純正部品として確かめられなかったことを示す表示で、それだけで使えなくなるわけではない。 Appleは、特に記載がない限り、このメッセージが表示されていてもiPhoneは問題なく使えると説明している。
ただし、下取りの価格に影響する場合があるなど、知っておいたほうがよい点もある(Apple「iPhoneの部品と修理サービスの履歴」)。
この記事では、表示の意味と確かめ方、表示が出る理由を整理する。修理店を経営していた筆者の立場から言えば、この表示は、交換のあとに慌てずに中身を確かめれば十分である。
まず、表示の場所と種類を確かめる
表示は「設定」→「一般」→「情報」の「部品と修理の履歴」で確かめられる。iOS 15.2以降で、修理の履歴があるiPhoneに表示される。
部品の横に出るメッセージは、次の4つである。
| 表示 | Appleの説明 |
|---|---|
| 純正部品 | 修理はAppleの純正部品とプロセスで行われた |
| 不明 | 非純正部品と交換されていた場合や、部品が正常に機能していなかった場合などに表示される |
| 未確認 | 以前の修理でロジックボードが交換された。Apple Payなど一部の機能に影響が出る可能性がある |
| 中古 | 部品が、過去に別のiPhoneで使われていた |
どの部品の情報が出るかは機種で違う。Appleによると、iPhone 12以降はバッテリー、ディスプレイ、ロジックボード、フロントカメラ、バックカメラの5つの情報が出る。
「不明な部品」と表示される理由
Appleは、「不明な部品」のメッセージが出る理由として、交換した部品が次のような状態である場合を挙げている。
- Appleの純正部品ではない
- 正常に機能していない
- 修理の完了後に、検証とiPhoneへの関連付けが行われていない
- 改造されている、またはその他の理由で検証できない
つまり、非純正の部品だけでなく、純正の部品でも、修理の手続きが最後まで済んでいなければ表示されることがある。
Appleは、不明な部品が見つかった場合、修理後に初めてロックを解除したときに通知が出て、5日後にもう一度通知が出ると説明している。
使い続けてよいか、困ることはあるか
使い続けること自体はできる。Appleは、特に記載がない限り、これらのメッセージが表示されていてもiPhoneは問題なく使えるとしている。
ただし、Appleが挙げている注意点もある。
- 不明な部品があると、下取りの価格に影響する場合がある
- ロジックボードが「未確認」の場合は、Apple Payなど一部の機能に影響が出る可能性がある
- 部品の問題で機能に大きな影響が出ている場合は、別に通知が表示される
売るときの扱いは、売る先によって違う。売る前に確かめておくことはiPhoneを売る前にやることにまとめてある。
純正の部品なら、修理アシスタントで手続きを済ませる
純正の部品に交換したのに表示が出る場合は、修理の手続きが済んでいない可能性がある。Appleの説明によると、部品を交換すると、修理アシスタントが修理の完了に必要なキャリブレーションデータをインストールする(Apple「修理アシスタントを使って、iPhoneやiPadの修理を完了する」)。
Appleは、最新のiOSにアップデートすると、中古部品と交換した場合や、前回の修理で部品がキャリブレーションされなかった場合に、修理アシスタントで修理を完了するよう促すメッセージが出る場合があるとしている。
Appleはまた、修理を完了しないまま使うこともできるが、その部品はキャリブレーションされた部品と比べて性能が劣る場合があると書いている。純正の部品なら、案内に沿って手続きを済ませておきたい。
修理を頼むときに確かめておくこと
修理に出す前は、交換に使う部品が純正かどうかを、依頼先に確かめておくとよい。表示の有無が気になるなら、なおさらである。
Appleは、修理に出す準備として、部品と修理の履歴を確かめ、部品の横に「修理を完了」と出ていれば、修理に持ち込む前にその修理を完了するよう案内している。バッテリーの交換で迷っているなら、iPhoneのバッテリー交換の費用で依頼先ごとの違いを比べている。
再生品のiPhoneを買うときの見分け方は、iPhoneの再生品は危険かで扱っている。
よくある質問
「不明な部品」と出たら、iPhoneは壊れているのか
壊れているとは限らない。Appleは、特に記載がない限り、このメッセージが表示されていてもiPhoneは問題なく使えるとしている。部品が純正として確かめられなかったことを示す表示である。
「不明な部品」の表示は消せるか
非純正の部品が使われている場合は、その部品が純正として確かめられない限り表示される。純正の部品なのに表示されている場合は、修理アシスタントで修理を完了すると、表示が変わる場合がある。
どこで確かめればいいか
「設定」→「一般」→「情報」の「部品と修理の履歴」で確かめられる。修理の履歴があるiPhoneにだけ表示される。
中古で買ったiPhoneに表示が出ていた
前の持ち主のときに部品が交換されている可能性がある。Appleによると、iPhoneを売ったり譲ったりした場合も、新しい持ち主がこの情報を確かめられる。下取りの価格に影響する場合があることも、知っておいてほしい。
まとめ
「不明な部品」は、交換した部品がAppleの純正部品として確かめられなかったことを示す表示である。非純正の部品のほか、正常に機能していない、修理の手続きが済んでいない、といった理由でも出る。
Appleは、特に記載がない限り、この表示が出ていても問題なく使えるとしている。ただし、下取りの価格に影響する場合がある。
純正の部品に交換したのに表示が出るなら、修理アシスタントで手続きを済ませるのが先である。 修理を頼むときは、使う部品が純正かどうかを事前に確かめておいてほしい。



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