「iPhoneの背面が割れた!」
「このまま使っても大丈夫?」
「軽いヒビなら修理しなくてもいい?」
「修理すべきかどうかの判断基準は?」
結論から述べると、背面が割れたiPhoneをそのまま使い続けるのは危険。
なぜなら、軽度なヒビであっても、そのまま放置すれば割れが広がり、水分侵入による基板故障、ワイヤレス充電の停止、ガラス片による怪我など、深刻なトラブルに発展するリスクがあるからだ。
ただし、すべてのケースで早急な修理が必須というわけではない。破損レベルに応じた正しい判断基準と応急処置を知っておけば、慌てずに適切な対処ができる。
この記事では、Apple製品の買取販売・修理店を10年以上経営し、背面割れiPhoneを数多く取り扱ってきた筆者が、以下の内容を解説する。
- 背面割れに気づいたらまずやるべき応急処置
- そのまま放置することで起こる6つの深刻なリスク
- 修理判断基準【軽度・中度・重度の破損レベル別】
- Apple正規店・非正規店・DIYの修理費用と特徴の違い
- 今後の背面割れを防ぐための具体的な予防策
この記事を読めば、自分のiPhoneの破損レベルに合った正しい対処法が分かり、データ消失や高額修理といった最悪の事態を回避できるようになる。
iPhoneの背面が割れて不安を感じている方は、このまま記事を読み進めてほしい。

みっつー
元Apple製品買取販売&修理店社長
Apple製品買取販売&修理店を2012年から10年以上運営→7店舗まで拡大した実績あり→1店舗の最高年間売上1億4千万円達成→事業譲渡→現在はフリーランスとして活動中
▼取得済試験
・スマートフォン・モバイル実務検定試験
・モバイル技術基礎検定試験
【結論】iPhone背面割れはそのまま使える?放置してはいけない理由

iPhoneの背面が割れた状態でそのまま使い続けることは、たとえ軽度なヒビであっても推奨できない。
なぜなら、背面割れを放置すると、以下のようなリスクが時間の経過とともに拡大していくからだ。
- 水分・湿気の侵入
→ 基板故障・データ消失 - ワイヤレス充電・MagSafeの停止
→ 日常利用への支障 - ガラス片による怪我
→ 特に小さな子供がいる家庭は要注意 - 耐水・防塵性能の喪失
→ 雨の日や湿気の多い場所での使用が危険に - 下取り・買取価格の大幅下落
→ 数万円単位の損失
筆者はApple製品の買取販売店を10年以上経営する中で、背面割れを放置した結果、基板が故障して起動不能になったiPhoneや、水没反応が出て買取価格が半額以下に下がったiPhoneを数多く見てきた。
「ヒビが入っただけだから大丈夫」と思っていても、内部ではダメージが進行している可能性が高い。
中には「軽度なヒビだから様子見でいいのでは?」と思う方もいるだろう。
たしかに、軽度であれば応急処置をした上で様子を見ることも選択肢の一つだ。しかし、何の処置もせずにそのまま使い続けていると、ヒビが広がったり水分が侵入したりと、状況は悪化する一方となってしまう。
次の項目では、背面が割れたらまず最初にやるべき応急処置について具体的な方法を詳しく解説していくので、背面割れがあるという方は、程度に関係なく必ず読んで実践してほしい。
iPhoneの背面が割れたらまずやるべき応急処置

iPhoneの背面が割れたら、まずはデータの保護と怪我の防止を最優先で行おう。適切な応急処置をしておけば、修理に出すまでの間、被害を最小限に抑えることができる。
具体的な応急処置は以下の通り。
それぞれ順番に詳しく見ていこう。
まずはデータバックアップを最優先で取る
背面割れ発生時に最も優先すべきは、大切なデータの保護だ。
割れた箇所から湿気や水分が侵入して内部損傷が進行すると、ある日突然iPhoneが起動しなくなる可能性がある。そうなってからでは、自分でのデータ救出は極めて困難だ。
iPhoneが正常に操作できる状態であれば、以下の手順でiCloudバックアップを取っておこう。
- 「設定」アプリを開く
- 画面上部のアカウント名をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「iCloudバックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
iCloudの容量が不足している場合や、iPhoneの操作ができない状態であれば、PCとLightningケーブル(またはUSB-Cケーブル)を使って、iTunes(Windows)またはFinder(Mac)でバックアップを取ることもできる。
筆者の経験上、背面割れの状態を放置して数週間〜数ヶ月後に突然起動しなくなり、「バックアップを取っていなかった」と後悔するケースは非常に多い。
背面が割れたらまず最初にバックアップ。これだけは絶対に覚えておいてほしい。
テープやフィルムで割れた箇所を保護する
割れたガラス片による怪我と、水分の侵入を防ぐために、破損箇所の保護処置を行おう。これは手元にある材料で十分対応できる。
割れた箇所を保護する方法
| 保護材料 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 透明の梱包用テープ (OPPテープ) | 幅広で貼りやすく、防水効果も高い | ★★★ |
| 背面保護フィルム | 専用品で密着度が高い。Amazon等で1,000円前後 | ★★☆ |
| セロハンテープ | 応急処置としては使えるが、粘着力・耐久性に劣る | ★★☆ |
| マスキングテープ | 仮の固定には使えるが、防水効果はほぼなし | ★☆☆ |
貼り付ける際のポイント
- 割れている箇所全体を覆うように貼る
- 重ね貼りすることで、ガラス片の飛散防止効果と防水効果が高まる
- 気泡が入らないように、端から少しずつ押さえながら貼る
- テープの端がめくれないよう、ケースの内側に折り込むとより安心
この応急処置は、ガラス片による怪我の防止と同時に、ある程度の防水効果も期待できる。ただし、あくまで一時的な処置であり、完全な防水は不可能だ。
割れの程度にもよるが、応急処置を行った後は、できるだけ早めに修理の検討を始めよう。
背面割れを放置する6つのリスク

ここでは、iPhoneの背面割れを放置することで生じる6つの深刻なリスクについて解説していく。
6つのリスクについて、それぞれ詳しく見ていこう。
1.水分侵入による基板故障とデータ消失
背面割れの最も深刻なリスクは、水分や湿気が内部に侵入して基板を損傷させることである。
iPhone7以降のモデルには一定の耐水機能が備わっているが、背面ガラスが割れると、その耐水性能は大幅に低下する。
割れた箇所から湿気や水分が侵入すると、iPhoneの心臓部である基板に腐食やショートが発生し、以下のような症状が起こり得る。
- 画面が突然真っ暗になり、操作不能になる
- ゴーストタッチによりロックがかかる
- 充電ができなくなる
- 電源が入らなくなる(起動不能)
最悪の場合、写真や連絡先などの大切なデータがすべて失われてしまう。「応急処置」の項目で解説したバックアップが重要な理由は、まさにこのリスクがあるからだ。
2.ワイヤレス充電・MagSafe機能の停止
背面ガラスが割れることで、ワイヤレス充電やMagSafe機能が正常に動作しなくなる可能性がある。
iPhone8以降に搭載されているワイヤレス充電は、背面ガラスを通じて充電パッドから電力を受け取る仕組み。そのため背面が割れると充電効率が低下し、最悪の場合は充電が完全にできなくなる。
iPhone12以降のMagSafe対応モデルでは、背面に内蔵されたマグネットの位置がずれることで、MagSafeアクセサリーの吸着力が弱まったり、充電位置が安定しなくなることもある。日常的にワイヤレス充電やMagSafeを使用している人は、特に注意が必要だ。
3.ガラス片による怪我の危険性
割れた背面ガラスは、使用者への直接的な怪我のリスクをもたらす。
ひび割れ程度の軽度な破損であっても、亀裂に指を引っかけて切ってしまうケースは多い。ガラス片がポケットやカバンの中で剥がれ落ち、気づかないうちに手や指を傷つける場合もある。
特に注意すべきなのは、小さな子供がいる家庭だ。子供がiPhoneを触ってガラス片が指に刺さったり、破損が進行してガラス片が飛散し、目に入るなどの重大な怪我につながる可能性もある。
軽度な破損でも、怪我のリスクは絶対に軽視してはならない。
4.カメラやサイドボタンの不具合
背面割れを放置すると、カメラやサイドボタンなどの内部部品にも悪影響が及ぶ場合がある。
割れた箇所から侵入した湿気や水分が、カメラレンズやセンサーに付着すると、写真や動画に曇りやピンボケが発生する原因になる。さらに、ガラス片が高額なカメラレンズを直接傷つける可能性もあるのだ。
ほかにも、ガラス片の影響でiPhone内部を通っている音量ボタンや電源ボタンなどのケーブルを傷つけてしまうことがある。
ケーブルが損傷してしまうと、音量ボタンが効かない、電源ボタンが効かないといった不具合が発生しうる。
背面の割れは、見た目以上に多くの機能に悪影響を及ぼす可能性があるのだ。
5.耐水・防塵性能の大幅低下
背面ガラスが割れると、iPhoneが本来持っている耐水性能と防塵性能が著しく低下し、割れた箇所から水分だけでなく、ホコリや砂などの微細な粒子も内部に侵入しやすくなる。
特に注意すべきなのは、雨の日や湿気の多い場所での使用。一度内部に水分が侵入して水没反応(水没マーカーが赤くなった状態)を示してしまうと、たとえ動作に問題がなくても、元の状態に戻すことは不可能なのだ。
水没マーカーの確認方法については、「iPhoneの水没マークはどこ?見えない時の確認方法【14/15/16/17対応】」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。
6.下取り・買取価格への影響【実例あり】
背面ガラスが割れたiPhoneは、買取・下取り時に「ジャンク品」として扱われ、買取価格が大幅に下がる。
筆者がApple製品の買取販売店を経営していた際の実感として、背面割れのiPhoneは通常の買取価格から50〜70%程度の減額になるケースが多かった。
背面割れiPhoneの
買取価格イメージ
| 状態 | 買取価格の目安 |
|---|---|
| 中古美品(傷なし) | 約80,000円 |
| 背面に軽度なヒビあり | 約40,000〜50,000円 |
| 背面割れ(ガラス剥離あり) | 約20,000〜30,000円 |
| 背面割れ+水没反応あり | 約10,000円 |
将来的にiPhoneの売却や下取りを検討しているなら、背面割れは早期に修理した方が、結果的に出費を抑えられる可能性が高いということを覚えておこう。
非正規店での背面修理は、正規店よりも安く早く対応してもらえるため、人によっては非常におすすめできる。
しかし、非正規店で背面修理を行うと背面のアップルロゴがなくなってしまうので、売却時には確実に減額対象となる。その点は事前に理解しておいて欲しい。
【修理判断基準】背面割れのレベル別に解説


iPhoneの背面が割れたとき、「すぐに修理すべきか」「応急処置で様子を見てもいいのか」の判断に迷う人は多い。
ここでは、破損レベルを3段階に分けて、それぞれの修理判断基準を解説していく。
自分のiPhoneがどのレベルに該当するか、以下を参考に判断してほしい。
軽度(小さなヒビ・欠け)→ 応急処置で様子見OK
以下の条件にすべて当てはまる場合は、応急処置をした上で様子を見ることも選択肢の一つだ。
- ガラス表面に僅かなひび割れがある程度
- ガラス片の剥離がない
- ワイヤレス充電やカメラなど、機能面に問題がない
- ケースを付ければガラス片に直接触れない状態
軽度な破損でも時間の経過とともにひび割れが広がる可能性があるため、定期的な状態チェックは欠かさないようにしよう。
ヒビの位置・本数による判断ポイント
同じ「軽度」でも、ヒビの位置や大きさ・形状などによってリスクは異なる。
| ヒビの状態 | リスク | 判断 |
|---|---|---|
| 端に小さなヒビ | 低 | 応急処置で様子見OK |
| 中央付近にヒビ | 中 | カメラ・内部部品への影響に注意。早めの修理を推奨 |
| 蜘蛛の巣状のヒビ | 高 | ヒビが広がりやすい。1〜2週間以内に修理を検討 |
| カメラ周辺にヒビ | 高 | カメラ故障のリスク大。早めの修理を推奨 |
背面ガラスの中央やカメラレンズ周辺のヒビは、端のヒビと比べて内部部品への影響が出やすい。位置によっては軽度でも早めの修理を検討した方がよいだろう。
角に小さなヒビが入った状態で、これが「軽度」に該当する破損レベルだ。

角に小さなヒビが入った「軽度」の破損レベルだ

ヒビが広がる前に応急処置をしておくことが重要
軽度でも注意が必要なケース
以下のいずれかに該当する場合は、軽度であっても「応急処置」を行った上で、追加の対策を取っておこう。
- ケースなしで使用している
→ 耐衝撃ケースを装着して背面への接触と衝撃を防ぐ - 小さな子供が頻繁に触る環境
→ 子供の手が届かない場所で管理する - 湿気の多い場所で使うことが多い
→ 防水ケースの併用を検討する - 将来的に売却・下取りを予定している
→ 放置期間が長いほど水没や故障リスク上がるため、修理時期の目安を決めておく
筆者が買取販売店を経営していた経験から言えば、「軽度だから大丈夫」と放置して持ち込まれたiPhoneの多くは、ヒビが広がっていたり水没反応が出ていたりと、結果的に買取価格が大きく下がっていた。
軽度のうちに適切な対策を取っておくことが、トラブルと出費を最小限に抑えるポイントだ。
中度(複数箇所のひび割れ・ガラス片の剥離)→ 早めに修理
以下の症状が見られる場合は、1〜2週間以内を目安に修理を検討しよう。
- ひび割れが複数箇所に広がっている
- 小さなガラス片が剥がれ始めている
- ケースを外すとガラス片が落ちる
- ワイヤレス充電の効率が低下している
このような段階で放置すると、重度の破損に進行したり、内部への水分侵入リスクが大幅に高まるので、早めの修理を検討した方が良いだろう。
ヒビが広がっているが、まだ本体の内部は見えていない。これくらいは「中度」に該当。

ここまで進行したら1〜2週間以内の修理を検討しよう
重度(内部が見える・大きな欠落)→ 即修理必須
以下の状態であれば、できるだけ早く修理に出すことを強くおすすめする。
- 内部が見えるほどの損傷
- 大きなガラス片が剥離している
- ワイヤレス充電が完全に機能しない
- カメラに異常が出ている(曇り、ピンボケなど)
- 背面を触るとガラスがグラグラする
このような状態では、湿気や水分が直接内部に侵入し、基板のショートやデータ消失といった取り返しのつかない故障につながりかねない。
大切なデータを守るためにも、1日でも早く修理に出そう。
背面ガラスが大きく割れ、内部のパーツが露出した状態。 ここまで破損が進行すると、湿気やゴミなどが簡単に内部に侵入するため即修理が必須だ。

ここまで破損が進行すると即修理が必須だ

iPhone背面ガラスの修理方法3つを比較

iPhoneの背面ガラスを修理する方法は、大きく分けて以下の3つがある。
それぞれの特徴と費用を詳しく比較していこう。
Apple正規店・正規サービスプロバイダでの修理
Appleや正規サービスプロバイダ(カメラのキタムラ、ビックカメラなど)での修理は、純正部品を使用するため品質面では最も安心できる選択肢だ。
ただし、Apple正規店で背面ガラスのみの修理に対応しているのは、iPhone12以降のモデルに限られる。iPhone11以前のモデルは背面ガラス単体の修理に対応していない。
Apple正規店での背面ガラス修理費用
(iPhone12以降)
| 条件 | 費用(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| AppleCare+加入 | 3,700円 | 背面ガラスのみの修理 |
| AppleCare+未加入 (iPhone15以降) | 25,900円 | 背面ガラスのみの修理 |
| AppleCare+未加入 (iPhone14以前) | 25,900円〜82,800円 | 機種により大幅に異なる |
iPhone11以前のモデルは背面ガラス単体修理の対象外。本体交換(37,400円〜)での対応となる。
Apple正規修理の
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 純正部品を使用 | AppleCare+未加入の場合は高額 |
| 修理後もAppleの保証対象 | AppleStoreは全国11店舗と少ない |
| AppleCare+加入時は格安 | 修理に10日程度かかることがある |
| アップルロゴがそのまま残る | iPhone11以前は背面ガラス単体修理不可 |
正規修理は、AppleCare+に加入しているかどうかで費用が大きく変わるため、修理に出す前に「設定」→「一般」→「情報」から加入状況を確認しておこう。
背面ガラス修理前に知っておくべきポイントについては、「iPhone背面ガラス修理まるわかりガイド|費用・時間・修理先の選び方【2026年】」で詳しく解説している。
非正規修理店(街の修理屋)での修理
iPhoneの非正規修理店は、Apple正規店と比較して費用面・利便性で大きなメリットがある。
非正規店の
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 修理費用がApple正規店の1/3〜1/4程度 | 背面のアップルロゴがなくなる |
| データを消去せずに修理可能 | AppleCare+加入であれば正規修理の方が安い |
| 即日〜4日程度で修理完了 | 修理後はAppleの保証対象外になる可能性がある |
| 予約が取りやすい | 店舗によって品質にばらつきがある |
「非正規」と聞くと不安に感じる人もいるかもしれない。しかし、総務省登録修理業者として認可を受けている店舗であれば、修理品質も一定の基準をクリアしているので安心できる。
非正規修理店を選ぶ際の
チェックポイント
- 総務省登録修理業者か
- データ保持で修理できるか
- 修理後の保証はあるか
- 修理実績は豊富か
- 修理金額はいくらか
- 修理完了までの日数
iPhone15以降のモデルであれば、正規店でも25,900円で修理できるため、非正規店との差額は1万円前後に収まる。そのため、純正品質やアップルロゴの維持を重視するなら、正規修理も十分検討できる価格帯だろう。
一方、iPhone14Pro/ProMaxやiPhone13シリーズなど、正規店の修理費用が5万円を超えるモデルでは、非正規店との差額が数万円単位になるため、費用を抑えたい場合は非正規店のメリットが際立つ。
機種別の修理料金や安心して依頼できる修理店については、「iPhone背面ガラス修理が安いのはどこ?非正規店5社とアップルの料金比較【2026年最新】」を参考にしてほしい。
【DIY】自分で修理する(非推奨)
YouTubeやネット上には「自分で背面ガラスを修理する方法」が紹介されているが、DIY修理は絶対におすすめしない。
その理由は以下の通りだ。
- 内部部品を損傷するリスクが高い
- 専用工具がないと作業が困難
- 修理に失敗する可能性が高い
- 自己修理後は正規店での修理を断られる可能性がある
素人がDIY修理を行うと高確率で他の部品を壊してしまう。修理費用を節約したいなら、DIYよりも非正規修理店を選ぶ方が賢明だ。


iPhoneの背面割れを防ぐ予防策

背面ガラスが割れる最大の原因は「落下」だ。修理が完了した後、以下の予防策を講じておくことで背面割れのリスクを大幅に下げることができる。
それぞれ順番に見ていこう。
耐衝撃ケースを装着する
背面割れの予防として最も効果的なのは、耐衝撃ケースの装着だ。
筆者が買取販売・修理店を経営していた経験から言えば、背面割れで持ち込まれるiPhoneの大半は「ケースなし」か「薄型のプラスチックケース」を使用していた。
ケースにあまりお金をかけたくないという気持ちはわかるが、背面ガラスの修理費用(最大82,800円)を考えると、耐衝撃ケースへの投資は間違いなくコスパが良い。
おすすめの耐衝撃ケース
背面保護フィルム・ガラスコーティング
ケースと併用すると効果的なのが、背面保護フィルムやガラスコーティングだ。
背面保護フィルムは、Amazon等で1,000円前後で購入可能となっている。
透明度が高いものを選べば、見た目をほとんど損なわずに背面ガラスを直接的に保護できる。ケースを外して使いたい場面がある人には特におすすめだ。
ガラスコーティングは、背面ガラスの表面に薄い被膜を形成して硬度を上げる施術。携帯ショップやiPhone修理店で3,000〜5,000円程度で施工してもらえる。フィルムと違い見た目に一切影響がなく、手触りもなめらかになる。
スマホリング・ストラップで落下を防ぐ
近年のiPhoneは大型化が進み、片手での操作中にうっかり落としてしまうケースが増えている。特にiPhoneのProMaxシリーズは重量も増しているため、スマホリングやストラップの活用が効果的だ。
- スマホリング(バンカーリング)
→ 背面に装着するリングで、指を通して使用。片手操作が格段に安定する。MagSafe対応のリングであれば取り外しも簡単だ。 - ストラップ・ショルダーストラップ
→ 首からかけたり、手首に巻いたりすることで落下を物理的に防止する。最近はファッション性の高いショルダーストラップも多く、普段使いしやすいだろう。
「ケースだけで十分」と考える人も多いが、そもそも落とさなければケースの出番もない。ケースに加えてリングやストラップを併用すれば、背面割れのリスクをより確実に抑えることができる。
なお、予防策を講じていても不慮の事故で背面が割れてしまう可能性はゼロにはならない。万が一に備えて、AppleCare+やモバイル保険などのスマホ保険に加入しておくのも賢い選択だ。
スマホ保険の選び方や各プランの比較については、「iPhoneに保険はいらない?入るべきかどうかを元修理店社長が本音で徹底解説」で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてほしい。
iPhoneの背面割れに関するよくある質問

ここでは、iPhoneの背面割れに関するよくある質問と答えを掲載していく。
iPhoneの背面ガラスが割れても使い続けて大丈夫?
軽度なひび割れで、ガラス片の剥離や機能面の問題がなければ、応急処置をした上で一時的に使い続けることは可能です。
ただし、放置すると水分侵入による基板故障や、ワイヤレス充電の停止など深刻な不具合につながるリスクが出てきます。そのため、長期間の放置はおすすめしません。
背面ガラスだけ割れた場合、AppleCare+の修理費用はいくら?
AppleCare+に加入していれば、背面ガラスの修理は1回あたり3,700円(税込)で、利用回数の制限なく対応してもらえます(盗難・紛失のみ年2回までの制限あり)。
一方、AppleCare+未加入での正規修理は、機種によって25,900円〜82,800円と高額になります。
加入の有無で修理費用に大きな差が出るため、「設定」→「一般」→「情報」で加入状況を確認しておきましょう。
キャリアの補償サービスで背面割れは直せる?
au・ソフトバンク・楽天モバイルの補償サービスには、AppleCare+が含まれているため、iPhone12以降であれば3,700円(税込)で修理できます。
ドコモは「AppleCare+」と「smartあんしん補償」の二者択一で、AppleCare+なら3,700円、smartあんしん補償なら修理代金サポートで上限5,500円となっています。
なお、いずれの補償も購入時のみ加入可能で途中加入はできません。
補償未加入の場合は、非正規修理店を利用することで費用を大幅に抑えられるでしょう。
Apple正規修理で背面ガラスを直すとデータは消える?
Apple Storeや正規店での背面ガラス修理では、基本的にデータは保持されます。
ただし、Appleの配送修理を利用する場合には、基本的にデータの消去(端末の初期化)が必要になります。
非正規修理店で背面ガラスを修理するデメリットはある?
非正規修理店で背面ガラスを修理した場合、以下のデメリットがあります。
- Appleの保証対象外になる可能性がある
- Apple正規の修理・サポートが受けられなくなる場合がある
- 修理品質が店舗によって異なる
- 背面のアップルロゴがなくなる
デメリットはありますが、AppleCare+に未加入の場合は、非正規修理店の方が費用を大幅に抑えられます。
背面ガラスの割れを自分で修理できる?
結論から言うと、自分での修理はおすすめしません。
iPhone15シリーズ以降のモデルは、それ以前のモデルに比べて背面修理の難易度はかなり低くなっています。
しかしそれでも、素人が修理しようと思うと、ケーブルを痛めてしまうなどのリスクが高いと言えます。
10年以上iPhone修理の現場を見てきた経験から言えば、背面ガラスに限らず、素人のDIY修理は失敗率が非常に高いです。
修理に失敗すると、かえって高額な修理費用がかかってしまうので、やめておいた方が良いでしょう。
背面ガラスが割れたiPhoneは下取りに出せる?
背面割れのiPhoneでも下取りに出すことは可能ですが、査定額は大幅に下がることを覚悟しておきましょう。
Appleやキャリアの下取りを利用したいと思っているなら、楽天モバイルの下取りが最もおすすめです。
楽天モバイルの下取りは、ジャンク品であっても比較的高額査定が期待でき、下取り単体での利用も可能となっています。
詳しくは、「iPhoneの画面割れは下取りできる?程度別の条件・価格をAppleとキャリアで徹底比較」で解説しています。
iPhone11以前のモデルの背面ガラスは修理できる?
iPhone11以前のモデルは、Apple正規での背面ガラス単体修理は提供されておらず、「その他の損傷」扱いとなり、端末交換での対応となっています。
そのため、AppleCare+加入時でも12,900円、未加入だとさらに高額になります。
iPhone11以前のモデルで、背面割れの部分だけを修理したいという場合は、非正規修理店(iPhone修理専門店)を利用するのが現実的な選択肢となります。
背面ガラスの割れを放置するとバッテリーに影響はある?
直接的にバッテリーが劣化するわけではありませんが、背面ガラスの割れから内部に水分や湿気が侵入すると、バッテリーの膨張や発火リスクが高まる可能性はあります。
特に、割れた部分から雨水や汗が入り込みやすい環境では注意が必要です。背面割れを放置した状態で充電中に異常な発熱を感じた場合は、すぐに使用を中止し修理に出すことをおすすめします。
まとめ:iPhoneの背面が割れたら放置せず早めの対処を

この記事では、iPhoneの背面が割れた場合のリスク・応急処置・修理判断基準・修理方法について解説してきた。
最後に、重要なポイントを整理しておこう。
背面が割れたらまずやること
- データバックアップを最優先で取る
- テープや保護フィルムで割れた箇所を保護する
- 破損レベルを確認し、修理の必要性を判断する
修理判断の目安
- 軽度(小さなヒビ)
→ 応急処置で様子見OK。ただし定期的に状態を確認 - 中度(複数のひび割れ・ガラス片の剥離)
→ 1〜2週間以内に修理を検討 - 重度(内部が見える・大きな欠落)
→ 即修理必須
修理費用の目安
- AppleCare+加入(Apple正規)
→ 3,700円(回数制限なし) - AppleCare+未加入(Apple正規)
→ 25,900円〜82,800円 - 非正規修理店
→ Apple正規の1/3〜1/4程度
背面割れを放置していても良いことは一つもない。
水分侵入による基板故障、ワイヤレス充電の停止、下取り価格の大幅下落など、時間が経つほどリスクは拡大していく。
AppleCare+に加入しているなら3,700円で修理できるため、迷わずApple正規修理に出すのがベストだが、未加入の場合は、非正規修理店を利用することで費用を大幅に抑えることができる。
修理先選びや機種別の料金比較は、「iPhone背面ガラス修理が安いのはどこ?非正規店5社とアップルの料金比較【2026年最新】」を参考にしてほしい。



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