iPhoneの画面がちらつく原因|低輝度のPWMと確認の順番

iPhoneの画面がちらつく原因|低輝度のPWMと確認の順番

「画面を暗くすると、ちらちらして目が疲れる」
「動画を見ているときだけ、画面がちらつく気がする」
「一瞬ちらついたのが気になる。壊れる前触れなのか」

iPhoneの画面のちらつきが気になり、故障かどうかを知りたい、という相談である。

結論から書く。ちらつきは、いつ出るかで切り分ける。画面を暗くしたときだけなら、Appleが書いている輝度の制御方式(PWM)の影響を、まず疑う。

Appleのユーザガイドは、iPhoneはパルス幅変調(PWM)という技術で輝度を制御しており、画面を低輝度にしたときに、人によってはちらつきを感じることがあると書いている(Apple「iPhoneで画面上の動きをカスタマイズする」)。

ただし、2026年10月24日に確かめた範囲では、Appleの日本語のページに、ちらつきの専用の案内や、原因の一覧は見つからなかった。この記事では、Appleが書いている低輝度のちらつきを先に扱い、それ以外は、Appleの一般的な確認手順と筆者の切り分けを分けて書く。扱うのは、次の3つである。

  • いつちらつくかの切り分けと、低輝度のちらつき
  • 設定、再起動、アップデートで確かめられること
  • 直らないときの相談と、保証の考え方

修理店を経営していた筆者の立場から言えば、ちらつきの相談で避けたいのは、いつ、どんな条件で出るかを調べる前に、画面の交換を決めてしまうことである。条件が分かれば、設定で済む場合と、相談が要る場合を分けられる。

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まず、いつちらつくかを分ける

ちらつきの原因は、出る条件でおおよその見当がつく。Appleのページに書かれているのは、低輝度の場合だけで、次の表の上の1行である。残りの3行は筆者の整理である。

ちらつく条件 疑うもの
画面を暗くしたときだけ 低輝度のPWM(Appleが書いている)
周りの明るさが変わったとき 明るさの自動調節、True Tone
特定のアプリや動画のときだけ そのアプリや、見ているコンテンツ
どんな条件でも、画面全体や一部が出る 画面の不具合。相談の段階

上から順に、当てはまるものを確かめる。どれにも当てはまらず、条件を問わず出るなら、後半の相談の章へ進めばよい。

画面を暗くしたときのちらつきは、Appleが書いている

画面を低輝度にしたときのちらつきは、Appleがユーザガイドに書いている現象である。iPhoneはPWMという技術で輝度を制御しており、低輝度にしたときに人によってはちらつきが感じられることがある、という説明である。

対応しているモデルでは、「画面のちらつきを軽減」をオンにすると、輝度レベルが低いときのちらつきを軽減できる。設定の場所は次のとおりである。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「アクセシビリティ」をタップし、「画面表示とテキストサイズ」をタップする
  3. 「画面のちらつきを軽減(PWM)」をオンにする

注意点が3つある。1つ目は、PWMを無効にすると、特定の条件のもとで、画面を低輝度にしたときのパフォーマンスが影響を受ける可能性がある、とAppleが注記していることである。

2つ目は、対応モデルが限られていることである。どのモデルが対応しているかは、Appleの対応モデルのページで確かめられる(Apple「画面のちらつきを軽減に対応しているモデル」)。

3つ目は、この設定が、iOS 27のユーザガイドにある内容だということである。iOS 26とiOS 18のユーザガイドの同じページには、この記載が見当たらなかった。お使いのiOSが古い場合や、対応モデルでない場合は、この設定そのものが出ない。

設定が出ない場合にできることは、Appleのページに書かれていない。低輝度のときだけ出るなら、明るさを少し上げて、ちらつきが消えるかを見るのが、筆者の試し方である。

設定を変えて、ちらつき方が変わるかを確かめる

周りの明るさが変わったときにちらつく場合は、明るさを自動で調整する設定が関わっていないかを確かめる。次の設定は、Appleがそれぞれの現象について案内しているものだが、ちらつきの原因だとはAppleは書いていない。オンとオフで見え方が変わるかを見る、試し方として使う。

設定 Appleの説明
明るさの自動調節 画面の明るさが正しく調節されていないと思うときは、いったんオフにしてから、オンに戻してみる
True Tone オフにすると、周辺光が変化しても、ディスプレイの色や明度は一定のまま変わらない
低電力モード ProMotionディスプレイのiPhoneでは、リフレッシュレートが1秒あたり60フレームに制限される

明るさの自動調節とTrue Toneは、Apple「iPhoneやiPadで明るさや色温度を調整する」に書かれている。低電力モードの説明は、Apple「iPhoneの電力モードでバッテリーを長持ちさせる」にある。

True Toneをオフにすると、周辺光が変わっても色や明度が一定になる、とAppleは書いている。オフにしてちらつきが収まるなら、周りの明るさに合わせた調整が見え方に出ていた、と読める。この読み方は筆者のものである。

低電力モードは、動きの滑らかさに関わる設定である。ちらつきとの関係はAppleに書かれていないが、オンとオフで、スクロールの見え方が変わるかを試す価値はある。

再起動とアップデートを済ませる

設定を変えても変わらないなら、再起動とiOSのアップデートである。これはちらつきに限った案内ではなく、画面の不調に対するAppleの一般的な確認である。

Appleのページによると、iPhone X、11、12、13以降の再起動は、いずれか片方の音量調節ボタンとサイドボタンを長押しし、電源オフスライダが表示されたら離す。手順の詳細はApple「iPhoneを再起動する」にある。アップデートの方法はApple「iPhoneやiPadをアップデートする」にまとめられている。

再起動のあと、数分使って、同じ条件でもう一度ちらつくかを見る。条件が同じなのに再現するなら、設定やソフトの一時的な不調ではない可能性が上がる。

線や色の異常を伴うときと、落下・水濡れのあと

ちらつきに、線や色の異常が重なる場合は、画面そのものの不具合を疑う段階になる。画面の線については、iPhone画面の細かい横線が直った!原因と直し方を徹底解説に、画面の色については、iPhoneの画面の色がおかしい?原因と直し方を徹底解説に書いた。

落としたり濡らしたりした心当たりがある場合は、保証の扱いが変わる。Appleによると、iPhoneが液体により損傷した場合、その修理はApple製品1年限定保証の対象にならない。LCIが赤く反応している場合でも、問題が液体の浸入のせいかどうか疑問が残るときは、AppleまたはApple正規サービスプロバイダに問い合わせて、検査とサポートを受けるよう案内されている(Apple「iPhoneやiPodの液体による損傷は保証対象外」)。

保証は、過失や事故による損傷や、通常の使用によるバッテリーの劣化にも適用されない(Apple「AppleによるiPhoneのサービスと修理」)。心当たりがあれば、相談のときに伝えておく。

相談に進むときの考え方

条件を問わず出る、再起動のあとも変わらない、という場合は、Appleや正規サービスプロバイダに相談する。Appleの画面の案内ページは、まず、iPhoneの画面の症状を伝えるところから始まる(Apple「AppleによるiPhoneの画面のサービスと修理」)。

画面が正常に機能しない場合について、Appleは、画面が依然として機能しない場合は、デバイスの修理サービスを手配する必要があると考えられる、と書いている(Apple「iPhoneやiPadの画面が正常に機能しない場合」)。ただし、このページの手順の中心は、画面が反応しない場合のものである。ちらつきそのものについての記述ではない。

費用は、先に金額を知ることはできない。最終的な修理サービス料金は、デバイスの診断・検査を行った上で確定される、とAppleは書いている(Apple「AppleによるiPhoneのサービスと修理」)。

相談のときは、いつ、どんな条件でちらつくか、画面を暗くしたときだけか、再起動で変わったか、を伝えられるようにしておく。修理に出す前の準備は、iPhoneの修理でデータは消える?出す前にやることにまとめている。

よくある質問

画面を暗くすると目が疲れるのは、故障か

故障と決めることはできない。Appleは、低輝度にしたときに人によってはちらつきが感じられることがあると書いているが、故障とは書いていない。対応モデルなら、軽減の設定を確かめる。

「画面のちらつきを軽減」の設定が見つからない

対応モデルが限られていて、iOS 27のユーザガイドにある設定である。お使いのモデルが対応モデルに入っていないか、iOSが古い場合は、この設定が出ない。出ない場合の代わりの設定は、Appleのページに書かれていなかった。

一瞬だけちらつくのは、壊れる前触れか

一瞬のちらつきを説明したAppleのページは、確かめた範囲では見つからなかった。前触れかどうかも、Appleは書いていない。再起動とアップデートを済ませたうえで、同じ条件で繰り返すかを見て、繰り返すなら相談する。

動画やアプリを使っているときだけちらつく

特定のアプリや動画のときだけ起きる原因を説明したAppleの文は、見つからなかった。別のアプリや、別の動画でも起きるかを確かめるのが、手元でできる切り分けである。画面を問わず出るなら、アプリではなく画面の側を疑う。

まとめ

iPhoneの画面がちらつくときは、まずいつ出るかを分ける。画面を暗くしたときだけなら、Appleが書いているPWMの影響を疑い、対応モデルなら「画面のちらつきを軽減」を確かめる。

設定を変え、再起動とアップデートを済ませても、条件を問わず出るなら、相談に進む。 保証の対象になるか、費用がいくらになるかは、診断を受けて初めて決まる。落としたり濡らしたりした心当たりがあれば、そのことも伝える。

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この記事を書いた人

みっつーのアバター みっつー 元Apple製品買取販売&修理店社長

Apple製品買取販売&修理店を2012年から10年以上運営→7店舗まで拡大した実績あり→1店舗の最高年間売上1億4千万円達成→事業譲渡→現在はフリーランスとして活動中

▼取得済試験
・スマートフォン・モバイル実務検定試験
・モバイル技術基礎検定試験

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