画面に触れても動かない。触れると反応するときと、しないときがある。ホーム画面のまま固まって何を押しても変わらない、という相談である。
結論から書く。iPhoneの画面が反応しないときは、まず再起動し、画面の汚れや水分、つないでいるアクセサリ、ケースや画面保護シートを確かめる。それでも直らなければ、Appleは修理サービスの手配を案内している。
画面に触れず操作できないときは、ボタンだけでできる強制再起動に進む。
この手順は、Appleのサポートページ「iPhoneやiPadの画面が正常に機能しない場合」に沿っている。この記事では、その手順に、機種別の強制再起動と、設定で画面の反応が変わっていないかの確かめ方を足して整理する。
修理店を経営していた筆者の立場から言えば、修理を考える前に、画面の汚れ、アクセサリ、ケース、設定の4点を確かめる価値がある。Appleの手順も、このうち設定以外の3点を先に挙げている。
まず、画面の反応がどの状態かを分ける
同じ「反応しない」でも、状態によって先にやることが違う。次の表で、自分の状態に近いものを選ぶ。
| 状態 | 先にやること |
|---|---|
| 画面が固まって、何をしても動かない | ボタンだけでできる強制再起動 |
| 触れると反応したり、しなかったりする | Appleの案内の4つの確認(再起動・汚れや水分・アクセサリ・ケース) |
| 画面の一部だけ反応しない | 場所が決まっているなら、右端などの別の記事。画面を交換した履歴があれば部品の確認 |
| 反応はするが、動きが遅い | Appleの「動作が遅い場合」の案内(空き容量・低電力モード) |
画面の右端だけが反応しない場合は、iPhoneの右端が反応しない原因で切り分けをまとめている。画面が割れているかフィルムだけの傷かは、画面割れとフィルム割れの見分け方で確かめられる。
Appleが案内している、画面が反応しないときの手順
Appleのサポートページは、タッチしても反応したりしなかったりする場合の確認を、次のように並べている(Apple「iPhoneやiPadの画面が正常に機能しない場合」)。ページは順番を指定していないが、手間の少ないものから試すとよい。
- iPhoneを再起動する
- 画面がきれいで、ゴミや水分が付いていないことを確認する
- LightningアクセサリやUSB-Cアクセサリが接続されている場合は、取り外す
- ケースや画面保護シートを使っている場合は、取り外す
3番目について、Appleは、アクセサリを外せば画面が機能する場合は、別のコンセント、ケーブル、充電器を使ってみるよう案内している。充電中だけ反応が乱れるなら、ケーブルや充電器の側を疑う。
Appleは、これらを試しても画面が依然として機能しない場合は、デバイスの修理サービスを手配する必要があると考えられるとしている。 修理に出す前にやることは、iPhoneの修理でデータは消えるかで整理している。
画面に触れないときは、ボタンだけで強制的に再起動する
画面が固まって、再起動の操作ができない場合がある。Appleは、デバイスがフリーズする場合や反応しない場合は、強制的に再起動するよう案内している(Apple「iPhoneを再起動する」)。強制再起動は、ボタンだけでできる。
ボタンの操作は、機種で違う(Apple「反応しなくなったiPhoneを再起動する」)。
| 機種 | 操作 |
|---|---|
| Face ID搭載のiPhone | 音量を上げるボタンを押して、すぐに放す。音量を下げるボタンを押して、すぐに放す。サイドボタンを、Appleロゴが表示されるまで長押しする |
| iPhone 7・iPhone 7 Plus | サイドボタンと音量を下げるボタンを同時に、Appleロゴが表示されるまで長押しする |
| iPhone 6s以前 | ホームボタンとサイドボタン(またはトップボタン)を同時に、Appleロゴが表示されるまで長押しする |
iPhone 8とiPhone SE(第2世代以降)は、Face ID搭載機種と同じ3つの操作である。Appleのユーザガイドが、iOS 15の版でこの2機種について同じ手順を書いている。
ロゴが出るまでの時間にも注意がいる。Appleによると、Face ID搭載のiPhoneとiPhone 7では、ロゴが表示されるまでに10秒以上かかることがある。ボタンを押したまま、すぐに諦めないほうがよい。
強制的に再起動しても電源が入らない場合、Appleは、iPhoneを1時間充電してから、やり直すよう案内している。それでも電源が入らなければ、修理サービスが必要な場合がある。
ロゴが出ない場合の原因は、電源が入らず、リンゴマークも出ないときで詳しく書いている。サイドボタンそのものが反応しない疑いがあるなら、サイドボタンが反応しない原因を先に見るとよい。
設定で、画面の反応が変わっていないかを確かめる
設定アプリの「アクセシビリティ」の「タッチ」には、画面の反応を変える設定がある。Appleは、タッチ調整では、デバイスの画面がタップやスワイプ、その他のジェスチャにどのように反応するかを変更するとしている(Apple「iPhone、iPad、iPod touch、Apple Watchでタッチ調整を使う」)。
画面の反応が鈍く感じるなら、まず、この設定をオンにした覚えがないかを確かめる。確かめる場所は、iOSの版で少し違う(Apple「iPhoneのタッチへの反応を調整する」)。
| iOSの版 | タッチ調整を開く場所 |
|---|---|
| iOS 27 | 設定アプリで「アクセシビリティ」>「タッチ」>「タッチ調整」 |
| iOS 26 | 「設定」>「アクセシビリティ」>「タッチ」>「タッチ調整」を選び、「タッチ調整」のオン・オフを見る |
タッチ調整の中には、反応を鈍く感じさせうる項目がある。Appleの案内は次のとおりである。
- 「保持継続時間」をオンにした場合、継続時間内にタップやスワイプをしても無視される
- 「タップ補助」をオンにした場合も、継続時間内にタップやスワイプをしても無視される
- 「繰り返しを無視」をオンにすると、複数回のタッチを1回のタッチとして扱う
Appleは、タッチ調整を使うとタッチに対する反応が変化するため、有効にする前に環境設定を行うことをおすすめしている。 iOS 27には「タッチ調整をリセット」の項目がある。設定を入れた覚えがないのに鈍いなら、ここを確かめる。
なお、これらは画面の反応を調整する機能であり、Appleは、画面が反応しないときの対処としては説明していない。故障を疑う前の確認として見る、という位置づけである。
画面をタッチしても、スリープから戻らない場合もある。Appleによると、対応しているiPhoneのモデルでは、「タップしてスリープ解除」をオフにすると、画面をタッチしてもiPhoneのスリープが解除されないようにできる。これがオフなら、画面ではなくサイドボタンで起こす。
画面の汚れ・ケース・温度を確かめる
画面の汚れや水分は、Appleの手順にも挙がっている。拭くときは、Appleのお手入れの案内に従う(Apple「iPhoneのお手入れをする」)。
ケーブル類をすべて外してiPhoneの電源を切り、ほこりを取り除いてから、柔らかく少し湿らせた、糸くずの出ない布で拭く。Appleは、エアダスターは使わないよう案内している。
ケースや画面保護シートは、Appleの手順でも「取り外す」とされている。外して反応が戻るなら、原因は保護シートやケースにある。貼り替えるときは、気泡やずれが残らないようにする。
温度にも注意する。Appleによると、iPhoneは周辺温度が摂氏0度から35度の場所で使うように設計されていて、高温または低温になりすぎると、特定の機能が一時的に無効になる場合がある(Apple「iPhoneやiPadが高温または低温になりすぎた場合」)。Appleは、タッチに反応しなくなるとまでは書いていない。
ただ、真夏の車内や冬の屋外で反応が悪いなら、常温に戻してから試す。
画面の一部だけ反応しないとき
画面の一部だけが反応しない場合は、Appleの画面の不調の手順に、一部だけを扱った項目は見つからなかった。手順は、上で挙げた確認と修理サービスの手配になる。
過去に画面を交換した履歴があるなら、使われたディスプレイを確かめる。Appleは、サービスプロバイダが非純正のディスプレイを使った場合に起きる可能性がある問題として、Multi-Touchが画面の一部に反応しなくなることを挙げている(Apple「iPhoneの純正ディスプレイについて」)。画面のタッチが認識されない、タッチした位置が誤認識されるといった、Multi-Touchのパフォーマンス低下も同じページにある。
これは非純正のディスプレイで起きうる問題の説明であり、一部が反応しない原因をすべて説明するものではない。まずは、右端など場所が決まっているかを右端が反応しない原因の記事で切り分けるとよい。
反応はするが、動きが遅いとき
画面は反応するが、動作が遅い場合は、別の確認になる。Appleは、タッチスクリーンがタップに誤反応するせいで、デバイスの動作が遅く感じられる場合があるとしている(Apple「iPhoneやiPadの動作が遅い場合」)。それでもタッチスクリーンが反応しない場合は、修理サービスが必要である可能性がある。
同じページには、速度の低下を防ぐ方法も並ぶ。主なものは次のとおりである。
- 1GB以上の空き容量を確保する
- 低電力モードを有効にすると、特定の機能が無効になるか動作が遅くなる
- アプリを不必要に強制終了すると、デバイスの速度が低下する可能性がある
低電力モードとバッテリーの確かめ方は、動作が重い原因にまとめている。
よくある質問
画面が反応しないとき、まず何をすればよいか
まず再起動する。Appleの手順では、そのあとに、画面の汚れや水分、つないでいるアクセサリ、ケースや画面保護シートを確かめる。画面が固まって再起動できないなら、ボタンだけでできる強制再起動に進む。
強制再起動は、どのボタンを押すのか
Face ID搭載のiPhoneは、音量を上げるボタン、音量を下げるボタンの順に押して放し、サイドボタンをAppleロゴが出るまで長押しする。iPhone 7はサイドボタンと音量を下げるボタン、iPhone 6s以前はホームボタンとサイドボタン(またはトップボタン)を、ロゴが出るまで同時に長押しする。
保護シートを貼ったままでもよいか
反応が悪いときは、いったん外して確かめる。Appleの手順に、ケースや画面保護シートを使っている場合は取り外す、とある。外して直るなら、シートかケースが原因である。
設定を変えた覚えがないのに、反応が鈍いのはなぜか
アクセシビリティの「タッチ調整」が関係している場合がある。「保持継続時間」や「タップ補助」がオンだと、継続時間内のタップやスワイプは無視される。確かめる場所は、「アクセシビリティ」の「タッチ」の中にある。
どこまで試したら修理に出すべきか
Appleは、再起動、汚れや水分の確認、アクセサリとケースの取り外しを試しても画面が機能しない場合は、修理サービスを手配する必要があると考えられるとしている。強制再起動をしても電源が入らないときは、1時間充電してからやり直し、それでも入らなければ修理サービスが必要な場合がある。
まとめ
iPhoneの画面が反応しないときは、まず再起動し、画面の汚れや水分、アクセサリ、ケースや画面保護シートを確かめる。画面が固まって操作できないなら、機種ごとのボタン操作で強制的に再起動する。
設定が原因のこともある。「アクセシビリティ」の「タッチ調整」で、「保持継続時間」や「タップ補助」がオンになっていないかを見る。
これらを試しても画面が機能しないときは、Appleの案内どおり、修理サービスを手配する。 画面の一部だけが反応しない場合は、右端などの場所を確かめ、画面を交換した履歴があるなら部品を確かめる。



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