iPhoneの写真が消えた原因|探す場所の順番と戻せる期限

iPhoneの写真が消えた原因|探す場所の順番と戻せる期限

撮ったはずの写真が、写真アプリに見当たらない。消した覚えはないのに、アルバムから無くなっている。そんな相談である。

結論から書く。写真が消えたように見えるときは、まず「最近削除した項目」アルバム、「非表示」アルバム、共有ライブラリの表示、iCloud写真の設定を確かめる。 Appleも、写真やビデオがなくなった場合は、これらの場所をチェックし、iCloud写真がオンになっていることを確認するよう案内している(Apple「写真アプリで写真やビデオがなくなった場合」)。

この記事では、探す場所を順に示し、見つかったときの戻し方と、戻せなくなる条件をまとめる。修理店を経営していた筆者の立場から言えば、写真が消えたと感じたときほど、端末を初期化したり、iCloud写真をオフにしたりする前に、探す場所を確かめるほうがよい。

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まず、探す場所を6つに分ける

写真が見つからない原因は、削除だけではない。写真は、次のような場所に入っていることがある。

探す場所 入っている写真
「最近削除した項目」 削除してから30日以内の写真・ビデオ
「非表示」アルバム 自分で非表示にした写真・ビデオ
iCloud写真(同期・Apple Account) 同期が終わっていない写真、別のApple Accountで保存された写真
共有ライブラリの表示 共有ライブラリにしか表示されない写真
「最近保存した項目」 「メッセージ」やSafari、「メール」などで保存した写真
「復元」アルバム(iOS 18以降) ライブラリには含まれていないが、デバイス上にある写真

上から順に確かめるのが早い。「最近削除した項目」は、見つかったあとの戻し方が最も単純で、期限もあるからである。

「最近削除した項目」から戻す

写真やビデオを削除すると、すぐには消えない。Appleは、「最近削除した項目」アルバムの中身は30日間保管されるとしている(Apple「iPhone、iPad、Mac、またはApple Vision Proで削除された写真を復元する方法」)。

Appleは、30日が経過した後は完全に削除されるので、取り戻せなくなるとしている。 戻すなら、30日の中で動く必要がある。

「最近削除した項目」を開く場所は、iOSの版で違う。Appleのユーザガイドは、版ごとに次のように書いている(Apple「iPhoneで写真やビデオを削除する/非表示にする」)。

iOSの版 開く場所
iOS 17 「アルバム」をタップし、上にスワイプして、「その他」の下の「最近削除した項目」
iOS 18 上にスワイプし、「ユーティリティ」の下の「最近削除した項目」
iOS 26・27 「最近削除した項目」コレクション(「ユーティリティ」の下)

開いたら「アルバムを表示」をタップし、ロックを解除する。Appleによると、iOS 16以降は、「非表示」アルバムや「最近削除した項目」アルバムを表示する際に、デフォルトでFace IDまたはTouch IDでの認証が必要になる。iOS 27のユーザガイドは、Face ID、Touch ID、またはパスコードを使うと書いている。

写真を選んだら、戻すボタンを押す。ボタンの名前は版で違い、「復元」と書くページと「復旧」と書くページがある。復元した写真やビデオは、「ライブラリ」に戻る。

パソコンからも戻せる。iCloud.comの「写真」を開き、サイドバーの「最近削除した項目」アルバムを選ぶ(Apple「iCloud.comで写真とビデオを削除/復元する」)。

戻せなくなる条件

次の場合は、戻せなくなる。Appleの案内は次のとおりである。

  • 「最近削除した項目」から写真やビデオを削除した場合は、取り戻せない
  • iCloud写真を使っていても、30日が過ぎると完全に削除され、復元できない
  • iCloudストレージの上限を超えた場合は、削除した写真やビデオはデバイスからただちに削除され、「最近削除した項目」からも復元できなくなる

最後の条件は見落とされやすい(Apple「Apple製デバイスでiCloudストレージを管理する」)。iCloudの容量が一杯の状態で写真を削除すると、削除した写真は「最近削除した項目」に残らない。 容量が足りないiPhoneでは、整理のために写真を消す前に、この点を確かめておく。

「非表示」アルバムを確かめる

自分で非表示にした写真は、写真のライブラリには出てこない。Appleは、写真やビデオを非表示にすると「非表示」アルバムにしか表示されなくなるので、なくなったように見える場合があると書いている。いつでも元通りに表示できる(Apple「写真アプリで写真やビデオがなくなった場合」)。

「非表示」を開く手順は、写真アプリで「コレクション」をタップし、上にスワイプして、「ユーティリティ」セクションの「非表示」をタップする。そのあと「アルバムを表示」をタップし、Face IDまたはTouch IDでロックを解除する。

戻すには、写真を選んで詳細ボタンをタップし、「非表示を解除」をタップする。ユーザガイドでは、同じ操作を「再表示」と書いている。

「非表示」アルバムそのものが見つからないとき

Appleによると、iOS 14以降は、「非表示」アルバムそのものを非表示にできる。この場合、写真アプリのどこにも表示されなくなる。見当たらないときは、「非表示」アルバムを有効にして確認する。

iOSの版 「非表示」アルバムの表示を切り替える場所
iOS 17 「設定」>「写真」>「“非表示”アルバムを表示」
iOS 18 写真アプリの右上隅のアカウントをタップし、「“非表示”アルバム」
iOS 26・27 「設定」>「アプリ」>「写真」>「非表示アルバムを表示」

iCloud写真をオンにしている場合、1台のデバイスで非表示にした写真は、ほかのデバイスでも非表示になる。自分では触っていないつもりでも、自分の別の端末で非表示にしていないかを疑う。

iCloud写真の設定と同期を確かめる

iCloud写真をオンにしていると、削除や非表示の操作は、同じApple Accountの全デバイスに及ぶ。Appleは、1台のデバイスで写真やビデオを削除すると、同じApple Accountでサインインしているほかのすべてのデバイスでも削除されるとしている(Apple「iPhoneやiPadで写真を削除する」)。iCloud.comで削除した場合も、iCloud写真がオンになっているすべてのデバイスから削除される。

写真が見つからない原因が、同期にあることもある。確かめる点は次のとおりである(Apple「iCloud写真が同期されない場合、またはiCloudとの同期が一時停止されている場合」)。

  • すべてのデバイスで、同じApple Accountを使ってiCloudにサインインしているか
  • iCloud写真をオンにした直後なら、Wi-Fiに接続してしばらく待ってから、もう一度探す
  • ライブラリのサイズとWi-Fiの速度によっては、同期が完了するまで一晩かかる場合がある
  • 同期が進まなくても、iCloudやiCloud写真をオフにしない(オフにすると、同期がやり直しになる)

iCloud写真は、「設定」で自分のユーザ名をタップし、「iCloud」の「写真」で「この[デバイス]を同期」をオンにする。パソコンのブラウザなら、iCloud.com/photosにApple Accountでサインインして確かめられる。お探しの写真が表示されないときは、正しいApple Accountにサインインしているかを確認する。

iCloudの容量が一杯のとき

Appleは、「iCloudストレージが一杯です」というメッセージが表示される場合は、iCloudストレージの上限を超えているため、同期が一時停止されるとしている。容量が足りなくなると、新しい写真やビデオもiCloud写真にアップロードされなくなる。iCloudは、設定すると無料で5GB分のストレージを使える。

この状態では、撮った写真が別の端末に出てこない。対処は、ストレージの使用量を減らすか、ストレージプランをアップグレードすることである。

共有ライブラリや、ほかのアプリで保存した写真を探す

共有ライブラリを使っているなら、表示を確かめる。Appleは、一部の写真は特定のライブラリビューにしか表示されない場合があるとしている。写真アプリの「コレクション」で上隅のプロフィールボタンをタップし、「ライブラリ表示オプション」で「両方のライブラリ」「個人用ライブラリ」「共有ライブラリ」のいずれかを選ぶ。

写真を共有ライブラリに移すと、個人用ライブラリには表示されなくなる。

ほかのアプリで保存した写真は、「最近保存した項目」で探せる。Appleは、「メッセージ」、Safari、「メール」などのほかのアプリで保存したすべての写真とビデオが見つかるとしている(Apple「iPhoneで最近保存した写真やビデオを見つける」)。場所は、「コレクション」の「ピン留め」の下にある。

iOS 18以降には、「復元」アルバムもある。ライブラリには含まれていないがデバイス上にある画像とビデオが表示される(Apple「写真アプリの「復元」アルバムについて」)。写真アプリの「コレクション」を下にスクロールし、「ユーティリティ」の下の「復元」をタップする。

このアルバムは、ライブラリに含まれていない写真がそのデバイス上で見つかった場合にのみ表示される。

30日を過ぎたあとは

「最近削除した項目」に残っておらず、iCloud.comの「最近削除した項目」にもない写真は、Appleのここまでの案内では、取り戻せないとされている。

パソコンやiCloudにバックアップを取っていた場合は、そこから戻せるかを別に確かめる。バックアップから復元するときの手順と注意は、データ移行ができない原因で整理している。修理に出す前の備えは、iPhoneの修理でデータは消えるかに書いた。

よくある質問

削除した写真は、何日間戻せるか

Appleによると、「最近削除した項目」アルバムの中身は30日間保管される。30日が経過した後は完全に削除され、取り戻せなくなる。

iPhoneで消した写真が、ほかの端末からも消えるのはなぜか

iCloud写真をオンにしているためである。Appleは、1台のデバイスで写真やビデオを削除すると、同じApple Accountでサインインしているほかのすべてのデバイスでも削除されるとしている。

消していないのに写真が見当たらない。何を確かめるか

「最近削除した項目」と「非表示」アルバムを確かめる。そのあと、iCloud写真がオンか、同じApple Accountでサインインしているか、共有ライブラリの表示が「両方のライブラリ」になっているかを見る。

「非表示」アルバムが出てこないのはなぜか

「非表示」アルバムそのものを非表示にしている可能性がある。Appleによると、iOS 14以降は、「非表示」アルバムそのものを非表示にでき、その場合は写真アプリのどこにも表示されなくなる。設定で「非表示」アルバムを有効にして確認する。

iCloudの容量が一杯のとき、写真を消すと戻せるか

戻せない。Appleは、iCloudストレージの上限を超えた場合は、削除した写真やビデオはデバイスからただちに削除され、「最近削除した項目」からも復元できなくなるとしている。

まとめ

iPhoneの写真が消えたように見えるときは、まず「最近削除した項目」と「非表示」アルバムを確かめる。そのあと、iCloud写真の設定と同期、共有ライブラリの表示、「最近保存した項目」と「復元」アルバムの順に見る。

削除した写真が戻せるのは、「最近削除した項目」に30日間残っているあいだだけである。 iCloudの容量が一杯のときの削除は、「最近削除した項目」にも残らないので、先に容量を確かめる。

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